VS‐543ASはベルボンらしい古武士の風格のある三脚だ

 NHKの朝ドラの番組内容の一部に苦情が来ているという。なに、たいしたものではない。現在、放送中の作曲家の古関裕而氏をモデルにしたドラマの内容だ。周知のように、古関氏は早稲田大学の応援歌である「碧空の空」を作曲したことで有名だが。そのエピソードの際に、ライバルの慶應大学の応援団の学生が登場。敵役っぽい、いかにも傲慢で気障なキャラクター造形に慶應出身者から文句が来たのだ。


VS-543AS.jpgこれは気持ちはわかるが、単なる演出なのだから頭にくることはないだろう。だが、問題はこういうふうに描かれている背景だ。そこに、日本人の人間への嗜好があるような気がするのだ。要は、熱血型や古武士型への贔屓である。一方、天才型やクールなタイプは、カッコいいとあこがれはされるが、今ひとつ贔屓にはされない。良くて、準主役だ。古いアニメでは、星飛雄馬と花形満。歴史上の人物だと源義経と源頼朝、これは判官贔屓の名前の由来だが。新田義貞と足利尊氏もそうだろう。さらにいえば、豊臣政権下での加藤清正、福島正則らと石田三成、長束正家。徳川時代には本多忠勝、榊原康政などの武闘派の熱血漢と本多正信といった裏方か。さらには、幕末から明治では西郷隆盛と大久保利通の関係がある。長州では、高杉晋作と桂小五郎か。そして、この早稲田と慶應だ。バンカラで熱血のイメージがある早稲田は政治家の大隈重信が創設。常に、抵抗する政治的なイメージがある。思想家が創り、一歩引いた立場から世の中を観ていた福沢諭吉。こういう図式になってしまうのだろうなぁ。

ところで、写真用品である。用品メーカーの中でも、そういった古武士的なイメージがあるのは個人的には、ベルボンである。失礼ながら、ちょっと不器用な感じだが。品質重視で優れた品を作る。開発に時間をかけ、その分しっかりした仕上がりを提供する。ちなみに、その典型的な商品だと最近思ったのが、VS-543ASだ。一言で説明すると、エレベーターの角度を自由に変更できる多機能4段三脚ということになる。地面スレスレのローアングルから187cmのハイポジション撮影まで可能である。ベルボンでは、もともとあったシリーズの最新機種ということになる。三脚や雲台の大型化といったユーザー意見を取り上げている。よりしっかりした製品というのを目指している品だ。

まさに、ベルボンのVS‐543ASは古武士的な風格のあるしっかりした製品、なのだ。 しかし・・本当にベルボンは良い風格の品をいつも作るよなぁ。。この欄でも書いたと思うが。ベルボンという会社が業界紙記者として取材したときに、雰囲気の良さというのを特に感じた会社だ。なにがいいかと具体的に問われたら困るが。ともかく、全体の雰囲気が良かったのだ。これも、古武士らしい折り目正しい空気感だろうか・。
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