キングのピンホールカメラ紙製組み立てキットは正統派の凄味がある商材なのだ

 この欄でも書いているが、歴史は好きである。が、白状すると歴史を系統立てて学んだわけではない。では、なぜ歴史について書いているのかというと単なる歴史雑学的なものが好きだからだ。

ピンホールカメラ.jpgまぁ、別にこれでもいいのだが。それでも、雑学蘊蓄ヤロウゆえに、自分の邪道さを思い知らされる時がある。そのもっともたるものが、正統に歴史を学んだ人物と話す時だ。史学科の出身で、さらに大学院にまで進み研究者になった友人がいるが。その人間と歴史の話をすると、自分の知識の底の浅さが嫌でも目に付く。もちろん、温厚な人物なので、そんなことを指摘しはしないが。それより、自覚してしまうほうが恐ろしい。たとえて言うと、政治について語っているときにゴシップネタしか話せない奴のようだ。そんな自分をまざまざと見せつけられる。困ったものだ。

このような場面に遭遇するときに思うのは、正統派はなんだかんだといって強いということだ。正統派といっても、独学でもなんでもいいのだが、基礎からみっちりとやってきた人間は強いということだ。これは、人間の氏についても言えるかもしれない。これまで、多くの歴史上の人物の子孫なるものに会う機会があったが。やはり、正統派の高い家格の武士の系統などの人間にあうと、どうしても独特の凄味を感じるし強さも感じる。こちらの氏の悪さみたいなものを見せつけられる。

そういう意味で言えば、浅沼商会の今回の新製品は実にいい。そうキングのピンホールカメラ紙製組み立てキットである。カメラの原点のようなピンホールカメラで、しかも出来上がったデザインはなんとなくライカにも似ている。加えて、それを販売するのが浅沼商会である。もとは、1871年に設立された老舗中の老舗だ。夏目漱石や西郷隆盛も名前を聞いたことがあるかもしれないくらい、古くから存在しているのだ。その正統派が正統派の気軽に楽しめる組立キットを販売する。これは、うけること間違いなしだろう。

まさに、キングのピンホールカメラ紙製組み立てキットは、正統派の凄味を感じさせる商品なのだ

しかし、本当にそうだよなぁ。正統派はなんとなく眩しい。森鴎外は終生、軍人としては居丈高な姿勢を貫いたらしいが。もともと、武士階級ならぬ医者坊主と呼ばれていた自分の出自に劣等感をいただていた裏返しだという説もあるのだ。まぁ、個人てきには邪道でも庶民でもいいような気がするが。自分を貫くなら・・。
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