ハクバが扱うハイダフィルターは角形フィルター市場に新たな美しさを添えるのだ

 世の中は確かに、社会システムで動いている。だが、当たり前だが。その根本は人である。人がいるから、社会のシステムがある。コロナウィルスだって、人がいるから人がダメージを追うから問題になるのだ。

 ハイダフィルター.jpgで、その人についてだが。このブログのモチーフになっている写真用品だが、それを製造するあるいは輸入するメーカーにも多くの人材がいる。もちろん、これはあらゆる企業でもそうだろうが。その人が、なかなかユニークなのである。特に、用品メーカーの場合は、カメラ系の大企業と比べると、人の数が少ない。だから、余計に一人一人の個性が目立つ気がする。そういう観点でみると、性格的に強そうな人もいるし、弱そうだが実は強そうな人間もいる。徹底した策士と思える人もいるし、ちょっと策士というタイプもいる。徹底した事なかれ主義的な人もいれば、適当に事なかれで適当に熱い人もいる。まぁ、それぞれだ。これらのタイプは、何度も繰り返すように、どこにでもいるのだろうが。比較的、人が少ない写真用品メーカーでは目立つのである。

そんな中で、もっとも興味を持つのは、やはりある面が強く出ている人である。策士なら徹底した策士の人だし、熱いなら徹底的に暑いタイプだ。ただし、その見極めは難しい。熱いと思ったら、意外に厚顔な厚さだけだったり、人格者だと思っていたら、適度に策士だったりする。こういう普通のタイプは、自分もそうなだけに、分かったとたんに興味がなくなる。

そう。やるのなら、徹底すると絵になるし。その生き方、行き方はある種の美学を感じさせる。徹底したマキャベリズムを貫くならそういうタイプは凄味がある。毛利元就公のようだ。突っ走るのが得意なら、徹底して突っ走っていると、この姿は美しい。本多忠勝や桐野利明を連想させる。ともかく、貫けば美しいということだろう。

ところで、写真用品である。そういう貫くという点では、今回、ハクバが手掛けている角形フィルターは素晴らしい。様々な企業の参入もあり、盛り上がりつつある角形市場だが、その中でハクバの扱うハイダフィルターは、差し込むだけで装着が完了するホルダーということで工夫されており、要は徹底した使いやすさにこだわっているのだ。価格も、随分と攻めている。今後の新たな注目株になりそうだ。

まさに、ハクバが扱うハイダフィルターは角形フィルター市場に新鮮な美学を添えるのだ。

しかし、本当にそうだよなぁ。なんでも、徹底しているものは面白い。夏目漱石の坊ちゃんが、これほど愛されるのは、主人公の無鉄砲で正直の徹底した生き方、考え方が忖度の現代人はあこがれるからだろうから。こちらも、ウィルスに負けずに安酒場道を貫こうと思う。
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ケンコー・トキナーのレンズクリーナーの劇落ちくんは福澤諭吉先生も認めた危機管理のための商品なのだ

 この欄で何度も書くが。人は強い奴ばかりではない。こちらをはじめとして、ヘタレなチキンヤローというのは意外に多いのだ。なのに、世の中は強いやつにスポットを当てて、そうあるべきみたいな風潮がいまだある。特に、個人主義の土壌にはない我が国は、そういう傾向が強い。

kenkotokina_4961607872024.jpgもちろん、それは悪いことではない。集団行動が基本である場合は、強者についていく形にしないと全体の統一なり目指す方向がはっきりしないからだ。だが、チキンヤローは、そうはいっても生まれ持った性分であるからどうしようもないだろう。では、どうするかだ。もはや、天性のものだと割り切って、その性根に従って、ある意味堂々と即して行けばいいのだ。

その姿勢を体現した人物を具体的に挙げると、やはり明治の巨星である福澤諭吉だろう。しかも、彼はその弱い部分を隠さなかったので、まさにチキン王である。それをあらわすエピソードがいくつかあるが、最も有名なのは学問に対する姿勢を示した有名な逸話である。彼が慶應義塾を始めたころは、江戸の一部は戦場と化していた。いつ、自分たちの学び舎も巻き込まれるかわからない。だが、彼はそれをものともせずに、真摯に経済学の講義をしていたというのである。これだけ見ると、チキンには程遠い。だが、裏がある。あらかじめ家財は避難させており、さらに近くの船着き場には皆が乗れる船を用意しており、いよいよとなったらいつでも逃げだせる用意をしていたのである。

ただしだ。彼のチキンの王たるゆえんは、それを全く隠さなかったところだ。自分の自伝にも書いているし、人からその点で批判を受けても、その通り何が悪いと平然としている。弱さを隠すつもりなど毛頭ないのだ。彼の行動は、一事が万事、その通りで。これは、業界紙のほうにも書いたのだが、夜道で刀を帯びた侍と遭遇した際に、逃げ出した話なども堂々と語っている。そう、隠さずに堂々と自分の弱さを自覚して、その弱い自分をベースに対策をして生きていけばいいのだ。

現代では危機管理能力が高いと言われそうだが。当時で、この姿勢は随分と奇異に映ったろう。だが、本人は気にしなかった。まさにチキン王だ。

ところで写真用品である。ケンコー・トキナーのロングセラー商品に激落ちくん、というのがある。アルコール成分を使ったカメラレンズクリーナーで、発売以来、堅調に売れている。この、劇落ちくんが、最近改めて注目を集めている。要は新型コロナウィルスが原因だ。カメラという人が触ることを前提にしている機材をアルコールで拭き取る商材として、かなり活用されているのだ。しかも、持ち運びする際に、そのアルコールが揮発しないようにアルミ個装している。まぁ、豪快ではないかもしれない。だが、こういう備えをしているからこそ、撮影も心から楽しめるのだ。

まさに、ケンコー・トキナーの激落ちくんは福澤諭吉先生も納得の危機管理用の商材、なのだ。

しかし・・本当にそうだよなぁ。弱さなど認めて、備えたければ恐怖に備えて行動すればいいのだ。こちらも、懐の恐怖に備えて、自分をごまかさずに今日も安酒場に行く。
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ラオワを扱うサイトロンジャパンは常にDNAを意識しこれを拡大しているのだ

 自分のことというのは、自分が一番わからないものだ。以前に、比較的若い世代を中心に、自分探しというものが流行ったことがある。自分というものを探すために、海外を放浪したりとするやつだが。それによって、ボランティアに目覚め、自分の使命のようなものを感じたという話も聞いたことがある。

4541607613362 (1)ラオワ.jpgだが、これは自分を探したというよりも、外部の刺激を受けたということだ。自分を見つめなおしたわけではない。では、というので。考えると、他人に客観的に自分の良さをみてもらおうと考える。だが、これもうまくいかない。なぜなら、人は人とのトラブルが面倒だからだ。変なことを言って嫌われるのも意味がない。そこで、なるべくオブラートにくるんだり、いろいろな表現で伝える。だから、参考にはならない。続いて、心理学系の診断や、占いなどに頼る。だが、占いは置いておいても、心理学の診断などあてにならない。知人の一人は、心理学系のサークルに入っていたために、就職の適性検査はいつも満点に近かった。原理を知っていれば、簡単なことらしい。人は、意外と自分に甘いから、ついつい回答もそうしてしまう。

では、自分を知るため。もっと言えば、自分の進路に迷った際に適性のような見るにはどうしたらいいのだろうか。もちろん、これはという決め手にかけるが。自分の親や祖父母などの姿を参考することをお勧めしたい。ÐNAに沿ってみるのだ。一部を除いて、多くの人間が自分の親などには批判的だが、憎しみは持っていない。だから、かなり客観的に評価できるはずだ。そこで、何を感じ取るかというと、親なり祖父母のタイプだ。すなわち、職人型だったのか、総合力型だったのか、批評家タイプだったのか、などだ。

もちろん、それに全面的に従う必要などない。つまり、親と同じ道を歩んだりすることはないのだ。だが、そのベースを自覚して、自らを発展させることができる。例えば、親が職人型ということがわかっているが、自分は文章にかかわる仕事にしているのなら。徹底して、コツコツを一字一字を考えていくライターを目指してもいい。逆に、親が冒険を全くしないようなタイプだったとすると、ÐNA的には警戒心が強いタイプということになる。そういう人間は、常にマイナスへの対応を怠らない危機管理のようなものをする仕事にしてもいい。すなわち、DNAに根付いた発展型というのがいい。

ところで、写真用品である。そういう観点からみれば、サイトロンジャパンという会社は、ÐNAである光学製品系というのをベースに、しっかりとした発展型の製品を増やしている。DNAを拡大しているのだ。ラオワなどのカメラレンズに注力しだしたのは、新しい流れであり、それを取り込んだのだ。

まさに、ラオワのレンズなども扱うサイトロンジャパンはまさにDNAを拡大しているのだ。

しかし・・本当にそうだよなぁ。まずは、なんでも軽くでもいいからDNAを自覚し拡大させたい。そうか。こちらの父親は大酒呑みだった。これをベースに、あらゆる種類の酒を呑むぞ。
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ベルボンは野鳥観察・分野で一般方向に進み邁進するのだ

 業界紙にほうにも書いたのだが、戦時における指令のひとつに『一般方向 〇〇』というのがある。この〇〇の部分が肝で。例えば、一般方向 自陣、という指令であれば。各自陣形を崩して散って、思い思いに前方の自陣を目指せ、ということになる。一般方向 敵将、となると敵の大将に向かって、各自突進せよ、となる。

 BIRDERS PRO_638_1600.jpg戦況によっては、形式的な集団行動になどにはこだわっていてもしかたない。柔軟に動くのがプラスになる。また、やはり業界紙のほうにも書いたが。この一般方向の動きを最も得意とした戦国武将が上杉謙信だ。ライバルであり、たびたび戦となった武田信玄などというのは、どちらかというと陣を研究しがっちりと踏襲する秀才型だったので、フレシキブルに動く天才型の謙信は実に嫌な相手だったろうと思う。

この動きには、他の同時代の戦国武将たちも翻弄されている。織田信長などというのは、たしかに政治では信じられないくらいに先見の明があったタイプであるが、こと戦だけを見るとそれほど目覚ましいものではない。桶狭間の戦い、が天才的な戦術のように言われているが、あれは周到に計算されてのものだと近年明らかになっている。それ以外の戦を見ると、だいたい物量や兵器で圧倒するパターンが多い。事実、信長と戦った謙信は、たいしたことがない、とコメントを残している。また、信長のほうも、謙信が戦を仕掛けてくるのを最も恐れていたという。

一方、戦国の覇者である家康はどうかというと。これは、武田信玄を尊敬しているだけあって、秀才型の陣形を組んだパターンが多い。が、唯一といっていいほど、一般方向で進め、的な動きをしたのが三方ヶ原の戦いということになる。これは、結果として負けたが、他の大名諸氏に東海道に徳川家康あり、との評価を受けることになった。

このように、これまでの概念や形式を捨て去り、一般方向に散って進むことは大事だということだ。だが、妙に経験を重ねるとこれができなくなる。成功体験というやつに固執するからだ。なので、老舗的な立場の軍なり企業が、これをやる姿には感心する。

そのひとつが、ベルボンである。言わずとしれた三脚の老舗だが、スワロフスキー製品の販売を手掛けたのをきっかけに、野鳥観察や撮影の分野に邁進している。しかも、SNSを駆使したり、様々なイベントに出展したり、野鳥分野の商機をものにするというゴールに対して一般方向で、我武者羅に進んでいる感じがする。専用の品であるバーダーズプロという製品まで市場に提案している。

まさに、ベルボンは野鳥分野へのビジネスへの勝機に向け一般方向に進んでいる、のだ。

しかし、さすがだよなぁ。本来は、老舗にはできない動きだよな。もっとも、この動きが必要なのは企業だけではない。個人にも言える。人は、ある目標を達成するとき、あるいは行き詰ったときは、フレシキブルに一般方向に進む、ということが必要なんじゃないだろうか・・。
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