星景写真用フィルターのスタースケープはマルミ光機の真田家のような生き方を象徴しているのだ

 攻めるよりも守るほうが難しい。というのも、守るほうは攻める力から自分を防御しつつ、さらに最大の防御である攻めるという行為も続けていかないと付け込まれるからだ。

shasinyasan_4957638170147.jpg2019年には業界紙のほうで、新興企業の力のようなものも取材して書いてきたつもりだが。実は、攻める側というのは、ある意味直線的な勢いがあればいいわけだ。ともかく、勢いをつけて突っ込んでいけばいい。守ることなどないからだ。

だが、もともとの老舗などの守る側というのは、結構大変ということになる。この格好の例が、信州の真田家だ。この家は、もともとはれっきとした清和源氏の出ということになっている。まぁ、このあたりは反対説もあるようだが。いずれにしても、古くから続く名家であることには間違いない。この真田家の中心となり領土を確保していったのが、真田昌幸だ。この人物は、たしかに非常に頭の良い人物であったが。何せ、当時は小さなしかも大国に挟まれたような立地の領主であった。

その場合行うことは、攻めてくる側からの防御とともに、自分の領土拡張をやっていかないとすぐに攻め込まれてきて領土が目減りしていく。なので、彼は当時としても行き過ぎた離合集散のテクニックを繰り返し、ともかく生き延びつつ領地を増やそうしていった。彼は、同時代の人々から信用のおけない策士のイメージを受けていたが。ともかく生き延びるためには必要だったのだ。それを一気にやり、後世までつづく真田を築いたのだから、やはり手腕のある人物であった。真田の家訓はともかく、生き抜くこと、といった内容らしい。海音寺潮五郎先生は、この人のことを好きではないようだが。こちらは、なにかギリギリを生きてきた感じがして好感が持てる。

この真田家みたいなことを、きっちりと行ってきたのが今年のマルミ光機だろう。新興やもともとのライバルだった企業が存在し、脅威を与える中で自身のマーケットを確保しつつも、その一方で角形フィルターや星景写真用フィルター「スタースケープ」をきっちりと世に出した。要は、攻めも行ったということだ。老舗だが攻める老舗であった。

まさに、星景写真用フィルターのスタースケープは真田家のようなマルミ光機の強さを表しているのだ。

しかし、本当にそうだよなぁ。守備をしながら攻める。なかなかできることではない。安酒場で敢えて高い酒を中心に呑むよりも難しい。

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