ユーエヌの鉄道開業150周年記念ストラップはまさに現場のファンに好かれるアイテムなのだ

 NHKの大河ドラマが大詰めである。今回のは三谷幸喜氏の脚本がいいこともあり、非常に人気である。その魅力の要因としては、脚本以外でも、いろいろな点が考えられるが。代表的な例として主人公の意外さにあるだろう。

これは、本欄でも書いたことがあるが。正直、鎌倉幕府二代執権の北条義時という人物などは、学者鉄道開業すとらっP.jpgや史学科の学生以外であれば相当な歴史好きしか知らない。それも、せいぜい北条家の支配を確立させた冷徹政治家というイメージくらいだろう。だが、そういった存在を敢えて主人公に持ってきたのだ。

だが、これが非常に重要だったのだ。なぜなら、こういう存在が本当に意味で歴史の動きを支えてきたからだ。といっても、参謀的な役割の人間が重要な存在だ、などと軽い意味で書いているのではない。その参謀役を支える目立たない現場の実務管理者の存在が肝要なのだ。

ある史上の有名人が居たとする。だが、その参謀役もスポットライトを浴びる華やかな存在だったりする。豊臣秀吉と石田三成、上杉景勝と直江兼続とか。だが、その石田三成なり直江兼続をさらに支えた現場の実務担当者がいたりする。彼らは、基本は歴史の舞台のスポットはあたらない。仮に、名が出ても、簡単に記載されているだけだ。そういう存在が、北条義時であり、それを主人公にもってきたのだ。で、ドラマでも理解できるように、そんな義時が実質的に鎌倉幕府の基礎を固めたのだ。

これは、面白い視点である。やはり、脚本家の力量でもあるのか。大したものである。

ところで、写真用品企業である。ユーエヌという用品メーカーがある。周知のように、細かい渋めの商品を開発し堅実に販売している企業だ。その開発に至る手法が手堅く、一軒、一軒のカメラ店を営業担当者が回り、地道に要望などの声を拾い上げてヒントを得て商品企画を行う。そうして生まれた商品は、申し訳ないがスポットライトを浴びるようなものではない。地味だ。だが、それこそ北条義時の存在のように、カメラによる撮影の現場実務を支えるような品なのである。

そんなユーエヌが、ちょっと趣向を変えて鉄道ファンに対して提案しだしたのが、鉄道開業150周年記念ストラップである。確かに、地味だが。だが、鉄道写真ファンに確実にヒットして支えそうだ。

まさに、ユーエヌの鉄道開業150周年ストラップは地道な現場の感想から生まれた商品、なのだ。


ところで、北条義時と言えば、大河ドラマでは過去に北条政子を主人公としたドラマ「草燃える」であの、松平健さんが演じていた。今回の小栗旬さん同様に変化する義時の姿を見事に演じられた。ただ、同じ健さんが、まさか今回のドラマでは平清盛を演じるとは思わなかった。。現場から主役格の歴史上の人物にチェンジか・・。
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蔵CURAブランドの3iは退路を断つ姿勢で企業として実績をあげてきた

 この業界の業界紙に入ってから、自分のテーマということもあり起業した人々の姿を注目してきた。

前回、取り上げたワイズクリエイトは、こちらが見た中で最初の成功例ということになるが。その立ヘリンボーンストラップ.jpgち上げ近くから最初の方で見ていたのが、3i(サンアイ)であった。今では業界内でも知られている蔵CURAブランドの製品群を提案する企業である。スタートはクリーナーであった。

この企業のトップによると、そのヒットを記録した商材のクリーナーとの出会いは意外な偶然が重なったようだ。これは他の起業家たちの話もそうだが。意外に運が味方して軌道に乗っていた要素もある。だが、もちろんそんな単純なものではない。その運を呼び込むにあたって、自らが前提となる行動をしているパターンが多い。この3iの社長の場合は、『逃げずに退路を断つ』という考え方であった。

まず、これも他の起業家同様に、3iの社長もサラリーマン時代はトップ営業マンではあった。そこで、起業した。まずここで、一度退路を断っている。さらに、その後である。夜勤をし生活での固定収入を得ながらの活動であった。が、ここである日ふと考えたという。「自分は何をやっているのか。これで、寝不足で昼間に働いても本業がうまくいくわけがない」と。かなり悩んだ。そこで、通り一遍の安定に逃げずに退路を断ち集中したのである。結果、そこから大口がはいったりいろいろとあり、商売がヒットした。

で、今回のエピソードである。これまで、いろいろと煩雑さもありホームページの管理などは、外部に委託。そのため、各種の連絡先もそちらになっていた。「非常に楽でよかったのだが・・」と社長。が。その結果、そちらに大事な問い合わせも行く。何か、チャンスを逃すケースがあったという。そこで、決断した。そういった連絡先も事務所に移そうと。

そうすると、確かにいろいろと煩雑な部分もあっただろう。だが、やはり、大手の受注が向こうから問い合わせがきたという。それが、最近JRグループの会社から受注した鉄道開業150年記念ストラップの制作である。さらに、この問い合わせを直接にすることでイオンとの取引も始まった。

ともかく、事に臨んでいろいろなことを避けずに立ち向かうこと、これによって運を呼び込むことになる。

運とは自分で呼び込むもの。3iの強さは、このことを意識していることもあると思う。

まさに、3iは退路を断つ姿勢をベースにヒット商材を出してきた、のだ。

しかし、本当にそうだよなぁ。そういえば、ここの社長に最初に取材した際は、オフィスもなくドトールでインタビューした気がした。スクーターで都内を営業していた。逃げずに戦い軌道に乗らせたということか。

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