スリックのスタンドライト12は二刀流の天才を感じさせるユニークな品なのだ

 MLBの大谷翔平選手がなかなか、記録更新に苦戦している。もっとも、時間の問題だろうが。妙にやきもきする。ところで、彼のように打者であり投手であるというのを二刀流と表現されている。

これは、これで意味は分かるが。もともとの語源はあいまいだ。宮本武蔵の二天一流から取ったのだstandlight12_products2000.jpgろうが、彼自身は二刀流などと名乗ったことが無い。二天一流の前は円明流と名乗っていた。だいたい、彼は二刀を使うことを推奨などしていない。あの時代にしては珍しく合理主義者であった彼が、両手に刀を持ったほうが有利だろう、という半分は発想の転換として教えているのである。もちろん、彼は二刀を使って試合はしている。その型も残している。が、真剣を片手ずつでもって、普通に振れるというのは相当な筋力と運動神経などが必要とされる。彼には、それができたということだろう。だが、凡人には真似できない。事実、彼の二天一流は型は残っているが、そこから達人ともいう剣客は出ていない。それはそうだろう。人間業ではないことをやっているからだ。もっとも、そんな彼でさえ、ここぞという試合のときは二刀を使っていない。最も有名な佐々木小次郎のときなど、普通より長い木剣を使って頭を砕いている。

ただし、宮本武蔵の場合は、水墨画に関して非常に優れた技能を発揮している。国宝にもなっている。そういう意味では、芸術と剣術という二刀を究めてはいるとはいえる。行き方が二刀流ではあったということだろう。この水墨画のほうの作品レベルがすごすぎて、一部の歴史家たちは当初は、剣客の新免武蔵と、放浪の画家である宮本二天とは別人という妙な説まで唱えていた。そういう意味では、二刀流の達人ということだ。

ところで、写真用品である。スリックといえば、自ずとしれた三脚の有名メーカーだが。このほど、スタンドライトを開発し、なんとLEDライトとセットで売り出したのである。これは、スリックのラィティング商品ということで、非常にインパクトがあった。担当者によると、一応昭和四十年代に同様の商材は発売しているらしいが。覚えている人などほとんどいないだろう。改めてインパクトが大きいのだ。しかも、スリックらしく安定性もあり、また取り付けたライトの稼働範囲もひろいなど、非常にユニークだ。価格も手ごろだし買いやすい。

まさに、スリックのスタンドライト12はラィティングとの二刀流の商材、なのだ。

しかし、本当にそうだよなぁ。二刀流か。もっとも、この二刀流はどうやってもできないという人は多い。やはり、このパターンは大谷翔平や宮本武蔵なみの天才ではないと難しいということか。
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遂に一般販売を開始したマルミのパンチシリーズは市場にもパンチを与えそうだ

 言葉というのは大事だが、意外になおざりにされているのが現状だ。だいたい、用品メーカーの作る商品などは、型番をそのまま使っているものが多い。これでは、良い商品でも何やらイメージがはっきりしないし、そもそもインパクトがないと思うのだが、どうだろうか。

この言葉について、かなり苦労したと思うのが、福澤諭吉先生だろう。英語から日本語に改めるとき0W9A1127文字入り-2-scaled.jpgに、ひねり出すのに相当に苦労したはずだ。異説はあるが、スピーチに演説という言葉をあてたのは、相当に苦労したことだろう。頭が下がる。また、その由来は複数の説が常に存在するが、地名についてはまさに、そうだろう。だいたい、そこを治めていた領主の氏から取ったものも多いが。なかには、洒落たものがある。東久留米市などは、近くの川の名前からとも言われているが、実は、九州の久留米を統治していた大名が最近交代の折に、この地の付近を通りかかり、自分の国元に似た風景だと名付けたという説もあるのだ。また、各地にある長者町というのは、文字通り長者と言われた金持ちが支配していたからだと言われているが。それぞれの地のその長者というのは謎の存在であることが多く、〇〇長者というのは今でいうところの黒幕的な存在の者が多かったようだ。なにやら、ミステリーを感じる。また、千葉にある蘇我という地名は、あの蘇我氏の姫の伝説に由来するらしい。悲劇的な逸話があるのだ。そういった話もあるのだ。

ところで、このネーミングが大事だという点では、マルミ光機から夏色パンチ、アルプスパンチ、という独特なフィルターが発売された。これは、本欄でも触れたように、写真家の鈴木さや香さんとマルミがコラボして開発したユニークな製品だ。カメラが高性能になる中で、単にきれいなだけではなく、敢えて独自の色合いの仕上がりを得られるようにしようとしている。その商品の性質からか、やはりワークショップと一体化したほうが浸透しやすいようで、鈴木さんもだいぶ活躍して広めてきた。それがついに一般販売されたのである。この魅力を前面に出すことで、このくっきりしたネーミングが独自の存在感を出しそうである。期待したい。

まさに、マルミ光機のパンチシリーズは言葉の世界からの独自色も映える製品、なのだ。

しかし、本当に言葉は大事だよなぁ。。今や、一脚には補助の脚が付いているのも多いが、実は、その呼び名も正式に統一されていないのだ。マルチファンクション一脚とか、脚付き一脚とか。。訳が分からないかもしれない。そのあたり、団体が統一すべきではないだろうか。。
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ユーエヌのマルチカメラバーは暴れん坊将軍なみの手腕が発揮できる用品なのだ

かつて、暴れん坊将軍という時代劇がロングセラーを誇っていた。誇っていたというよりも、今でも再放送をテレビでしている。朝の4時からであり、早起きの高齢者の方か、その時間に原稿を書き終えたような三流のライターくらしいしか見ないかもしれない。

 で、その暴れん坊将軍の主人公は、八代将軍徳川吉宗である。彼の若い頃を描いているらしいが、unx5708.jpg娯楽時代劇のために、新門辰五郎が100年以上前に登場したり、吉宗が市中に出て大立ち回りを演じたりとなかなか面白い。ところで、この吉宗だが、何故こんなに有名かというと、一応徳川中興の祖ということになっているからだ。武断政治から、文治政治の過渡期にあってうまく幕府を主導した。また、歴史学者に言わせると、家康以来の農本主義が衰退する中で、なんとか堅持し次代の流れに乗せてソフトランディングさせて幕府の命脈を保ったと言われている。

ただ、この吉宗だが、改めて事績を調べると、さすがにスーパーマンか、というくらいの能力があったことに気づく。もちろん、将軍という絶対的な権力者であったのだろうが。基本的に、家臣が仕切っていた江戸時代の中で、家康と最後の慶喜以外では、彼こそ一人でなにもかもやっている。

もちろん、一部に有能な家臣はいた。大岡越前など、その典型だろう。が、あくまでそれらは行政官に過ぎない。企画立案は、彼がひとりで着想し最初の一歩を手掛けたのだ。米相場云々もあるが、特に驚くべきは、人事制度改革と、あの時代にあって庶民の声を聞くという民主主義的な動きをしたことだ。このうち、人事制度で有名なのは足高の制度であり、身分の低い者でも位の高い役職に登用し、その役職の間はそれにみあった補助の石高を足そうという、今でいう役職手当をきちんとつけたのだ。また、法整備についても力をいれており、考えようによっては、彼が立案し成文化した公事方御定書というのは、一般人相手の初めての法令集のようなものであった。

他にも枚挙に暇がないか。繰り返すが、彼はそれらをほぼ一人で立案している。どれだけ天才なのだろうか。ひとり何役、これはすさまじい。

ところで、写真用品である。ユーエヌがこのほどマルチカメラバーを発売した。このバーは一見地味ながら3台のカメラを設置することができる優れモノだ。今の時代を考えると、標準レンズのカメラ、広角レンズのカメラ、さらに動画用の3種類の観点からの撮影を同時にこなせるバーだ。アルカスイス互換プレートを採用している。まさに、一人何役もできる用品だ。

ユーエヌのマルチカメラバーは暴れん坊将軍のような活発な使い方ができる優れモノ、なのだ。

しかし、そんな吉宗だが。江戸時代の終盤あたりはそれほど人気がなかった。そもそも、最後の将軍、慶喜は徳川家康以来の才能、と言われたが徳川吉宗の再来とかは言われなかった。これも、歴史関係者の書いたものを読むと、世の中が動乱であった幕末には文治政治の雄よりも、武断政治の気風の残る家康の苛烈さが好まれたという。だが、慶喜はまるっきり将軍というよりも、バランス感覚に優れた政治家であった。このあたりの勘違いされた期待と、それが裏切られた時の落胆が彼を最弱の将軍、などと噂になったもとではなかったか。。ちょっと、気の毒な気もする。

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