山田屋写真用品の新フィルムケースは予定調和を崩すデザインだ

 エルピスという人気テレビドラマがある。テレビ業界の裏側というか暗部に自ら切り込んだ珍しい作品ではあった。そのワンシーンで思わず注目した動きがあったのだ。さえない中年の登場人物が、いきなりすべてを破壊するような行動に出たのである。

これは、かなり惹かれた。そう、予定調和を崩す動きなのだ。だいたい、こうなったら、ああなると山田屋さんフィルムケース.jpgいう流れで物事は進行する。それが、全てを破壊するというシーンになった。

だいたい、自分を含めて多くの人間、特に昭和世代のオジサンは、破壊衝動みたいなのを持っていると思う。すべてが流れ通りではなく、こう来たらこう来るという動きと違い、全く予期せぬ動きをしたくなるのである。また、この予定調和の破壊というところから、物事は動いていったりする。新たな動きというのは、ここから生まれてくるのだ。

織田信長は革新者と言われているのは、なにも後世から否定的意見も出るような奇襲戦法によるものではない。楽市楽座という新たな物流の動きを構築し実現したからだろう。旧弊にとらわれなかったのである。さらに言えば、新選組の土方歳三の剣というのは、正直、それほど強いということはない。ただ、彼が剣を振るう時の戦い方にあったらしい。実に狡猾に勝つための剣を振るうのである。たぶん、相手の読みを破壊して予定調和を崩し隙を突くのだろう。嫌な剣だ。ちなみに、この予定調和を崩す剣の達人は宮本武蔵であったろう。彼の場合は、剣そのものも剛腕なうえに、この戦法を撮とっていたのだから、相手はたまらないだろうなぁ。

まぁ、ここでは剣をとりあげたが。実は、剣以外の部分でも予定調和を崩すというのは忘れるべきではないという。特に、もともとこちらみたいに何も持ってないオヤジは、せめて持っておきたい姿勢ではないだろうか。

ところで、写真用品である。山田屋写真用品というのは、非常にユニークな商材を発売していくが。そのうちのひとつにフィルムケースがある。フィルムが一本だけ入るケースである。なかなかの目のつけどころだが。それの新製品が来年1月に発売されるという。また、新たな色かな、と思っていたが。実は、色は新色であるがデザインが映えるものであった。そう、フィルムケースにフィルムのデザインが入っているのである。これは、なかなか意表を衝いている。実は、予定調和を崩すような発想なのである。シュールな選択だ。

まさに、山田屋写真用品の新フィルムケースは予定調和を崩して市場に提案するのだ

しかし、本当にそうだよなぁ。。予定調和など崩して行けばいいのだ。そういうことをつくづく感じて新規メーカーを取材した1年でもあった。
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KANIの赤外線透過フィルターは独自の線を貫くアイテムだ

 意外に、世間が騒ぐことに関心がないモノが多い。もちろん、批判することもない。関心がないからだ。なので、人がそれについて好きだろうが、騒ごうが文句はない。

だが、時としてそういった姿勢自体を文句を言われることがある。例えば、以前に感動の嵐を呼んだ赤外線フィルタ-.jpgという映画を観た際に、人がいうような『泣く』ということはなかった、と正直に語ったところ。知人の一人から、『年寄り臭くなる』と言われた。まぁ、残念ながら実際に年よりになりつつあるので、年寄り臭くなってくるのは当然なのだが。それにしても、言われたくはない。しかも、関心がないことをやらないからと言われてだ。

もっとも、いろいろなことから時流に乗らないと文句は言われる。スポーツのスキキライもそうだろう。野球を観るのは好きだが、サッカーには野球ほどのスキはない。それでも、ちょっと違和感を感じる。別に他人のスキを否定しているわけでもない。それなのに、スキキライを咎められ、自由な言動を制限されるのは、ある種の言論封殺ではないか、とも思う。まぁ、それほどの問題ではないが。

だが、そういう点ではスキな人だけ来て欲しい、とマニアックだがクールな雰囲気の写真用品には好感が持てる。そのうちのひとつが、KANIフィルターの製品群である。ここの日本総代理店になっているロカユニバーサルデザインという会社は、自らKANIのファンを集め、その中で熱狂的な盛り上がりをするように頑張っている。イベントをしたりするだけではなく、ファンミーティング的なセミナーもしているし、そもそもプロとタイアップしてのマニアックなファンのための製品企画に徹している。この敢然たる孤高の姿勢がいい。

この姿勢を色濃くあらわした直近のKANIフィルターの製品といえば、赤外線透過フィルターのIR580、720、850である。プロ写真家で赤外線写真で盛況な写真展などを開いている田村拓也氏の監修を受けている。このファンは必見である。

まさに、KANIの赤外線透過フィルターは孤高で貫く線を描くアイテム、なのだ。

しかし、本当にそうだよなぁ。結局、世の中、なんでもいいから。好き嫌いで決めていいんじゃないかと『年寄り臭く』なってくる年齢になったらつくづく思った。
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