ケンコートキナーのレプトスポケットRは本格派の匂いのするテーブル三脚だ

 世の中、なんでも疑ってみる価値がある。という言い方はまずいか。きちんと書けば、ゼロベース思考ができたほうがいいということだ。

その一例として挙げたいのが。大は小を兼ねるという言葉だ。本当にそうだろうか。こちらは、歴史が好きなので。その当時のまま残している江戸時代の武家屋敷など見学しにいっている。その際に、やたら狭さを感じる。当たり前だ。江戸時代の男性の平均身長が150数センチとしたら、今の日本人男性なら非常に低く感じるのである。こんな家屋内で斬り合いにでもなったら、動けないし一巻の終わりである。大は小を兼ねるとは思えない。

逆に言えば、小こそ大を兼ねる可能性が高い。例えば、小太刀を使う剣術の流派があるが、そういう4906752246573_6.jpg場合は屋内での斬り合いにも向く。それこそ、大柄で動きが鈍い相手に対しては同じくらいの体格の人間のように迫り、うまく切り抜けて倒す。こういった類の話は、よく歴史話に出てくる。柔道でもそうで。明治の草創期には、柔術と柔道の系譜がごちゃごちゃになっていたが。西郷四郎という達人は、小柄な体躯だが、大柄な柔術出身者を得意の山嵐などで、小気味よく投げ飛ばしていたという。また、江戸時代末期に戻ると、三大人斬りの一人と言われた河上彦斎は小柄な優男だったが、その独特の剣術で大柄な人間らを簡単に暗殺していた。

おっと、血生臭い話になってしまった。そういう意味では、小は大を兼ねるくらいの働きをするものがあるということだ。

ところで写真用品である。ケンコー・トキナーから多機能なテーブル三脚である「レプトスポケットR」が発売される。ポケット三脚ながら、スリックブランドだけあって脚の稼働部分はアルミの、しっかりとした作りであり、スマホは当然として、カメラ、ビデオカメラも取り付けられる。スマホン関しては縦位置の撮影にも対応できるようにしている。スマホでの撮影から、SNSでの投稿もスムーズにできるのだ。リモコンも装備している。非常に多機能で使いやすい意外に本格派の匂いのするテーブル三脚である。

まさに、ケンコー・トキナーのレプトスポケットRは小型ながら本格派の匂いのするテーブル三脚、なのだ。

しかし、本当にそうだよなぁ。大きいから良いというわけではなく、小型だから機能が限られているということではないのである。メジャーリーグにも小柄の大打者がいる。まぁ、大谷翔平はどう考えても大きいが・・。
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H&Yフィルターの製品はアート路線を追求する

 個人的に、かねてから注目している写真家と話していた際に、印象的な言葉があった。「写真というのはアートであり、サイエンスではないのではないか」というものであった。彼曰く「それを、各関係メーカーはサイエンスにして再現性を第一に考えているが。果たしてそれは本質を考えれば間違っているのかもしれない」と語っていた。

 そういう言い方をすると、実はこちらのような昭和のオジサンは、再現性オンリーの視点に偏ってリボリング.jpg物事を見ていることに今さらながら気づかされた。逆に、だれもが再現できないようなものなどは、芸術家風の人間の傲慢だとすら思っていた。だが、実は違うのかもしれない。少なくとも、アートの世界はある程度までいくと再現性などなくてもいいのではないか。

そういう点では、最近の若い世代の行き方というのは、再現性など不可能というパターンが多い気がする。典型的なのが、エンゼルスの大谷翔平選手だ。二刀流などというのはいくら理論的に考えても(それはひとつひとつはサイエンスかもしれないが)やはりトータルとしては再現性などない。今後、多くの若手がチャレンジするかもしれないが。簡単にはいかないだろう。どうやれば、あそこまできるかは究極のところでは難しいからだ。

もっとも、今の若い世代などというのに限定しては的を得ていないかもしれない。二刀流といえば、歴史好きは宮本武蔵を連想するが。この宮本武蔵の剣術や生き方は、やはり再現性などない。剣の二天一流に関しては、そもそもあんな重量のある刀を片手で自由自在に操るなど、どんなに鍛えたところで凡人には無理だ。力だけではない。センスやそもそも抜群の運動神経を必要とするからだ。相手の刀を数ミリで避けたという武蔵ならではしかできないだろう。事実、彼の二天一流の門人たちのなかには、剣豪はあらわれなかった。ちなみに、彼の生き方も同様だ。剣術を究める一方で、国宝にもなっている水墨画を残しているが、あの行き方の再現性も無理だ。

ところで、写真用品である。そういう意味では、H&Yフィルターというのは面白い。自社製造と、同社の日本代理店の社長が評しているが。その強みを活かして、独特のギミックがあり注目されている。特にREVORING Vari ND CPLは、REVORINGカテゴリーの可変NDとCPLおよび可変ステップリングの3in1商品だが、なかなかユニークだ。なお、この日本にある代理店のきわめて若手の社長の行き方も再現性は難しい。現在の立場になる前は、アパレル企業を成功させ月商1億円をあげたりとか、ちょっと現実離れした動きである。そういう意味では、再現性のないアートな行き方なのかもしれない。

まさに、H&YフィルターはREVORING Vari ND CPLなどアートな行き方なのだ

しかし、本当にそうだよなぁ。こちらみたいな昭和世代は、理解できないものを許せなかった気がする。なんでも法則化して再現性を保ち、普遍化しようとしていった。もっとも、そんなのではできないものも多かったが。そういった類のものは無理だと視野から外していた。そのあたりの思考法自体は、これから改めてもいいのかもしれない。
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