新たなショーであるPAFは清々しくかつ明るい未来を感じさせた機材ショーだった

 これは当たりのショーじゃないか、横浜の日石ホールに足を踏み入れた時につくづく思った。

前回の本欄でも書いたように、フォトネクストとPAFという二つの展示会が開催された。このうち、PAF.JPGフォトネクストはいい。既に定評があるからだ。天候などのどうしようもない問題があり、来場者がこれまで目標数に届かなかったが。今回のように天候条件がよく、さらに10周年でセミナーを充実したなどの内容が良ければ、すぐに客足は増える。

注目していたというか、気になっていたのは初めての開催のPAFである。こちらは、機材に特化しており、ちょっと昔のIPPFを思い出したのだが、それ以上に新たな勢力的な企業も多数出展しており、革新的なイメージがあった。どうなるだろうかと思っていたのだ。このうち、まずフォトネクストから来るという客は期待はできないのではないか、と個人的には予想していた。なぜなら、フォトネクストをじっくり見た人ならわかると思うが。あれは、かなり濃い内容だ。仕事できたという関係者がじっくり見れば、それで疲れてしまいそうだ。そのまま向こうに流れるよりは、よりじっくりと会場にいることを選ぶはずだ。まぁ、二日間通うならよいが、仕事を休んでそんなには来れないだろう。

なので、どれだけ個々の出展企業が自力で集客するかが、PAF成功のカギを握るとみていたのだ。

だが、実際にどうだろうか。オープンした後で早めに行ったのだが、既に盛況であった。フジヤカメラも出展していた。そもそも、アルティザンアンドアーティストのような、写真関係のショーでは、ここのところ姿を見せない企業の姿もあり、しかも発売前の新ブランド品を公開していた。さらに、普段は店頭では販売していない、KANIフィルターやオムニバス社の扱い機材、一部では都内で見られるが、オリエンタルホビーのヴォータンクラフト。こういった新規商材の中に加えて、ベルボンやカールツアイス、タムロン、あるいはワイドトレードといった既存のメーカーも出展。顔ぶれに厚みを加えていた。

いずれにしても、新規の勢いのある企業と老舗の企業、これらがスペース内にうまくマッチングしていたのである。これは当たって当たり前だ。来場者数も、目標を上回った。出展社らからは次回の開催も望む声も寄せられていた。

新たな新規ショーの誕生。こういった感慨を受けたのは、まさにPAV以来であったと思う。新しい流れを作ってみる。これは重要だ。

まさに、PAFは明らかに新たな流れをはっきりさせた機材ショーだったのだ

しかし、本当にそうだよなぁ。ショーでは、ベルボンのマタさんが相変わらずに張り切っていたし、新興勢力を象徴するようなKANIの社長のセミナーも勢いを感じた。新たなことが生まれるというのは、見ていて清々しいものだ。
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