好きこそものの上手なれで枠にはまらずに飛ばすKANIフィルターと山田屋写真用品なのだ

 究極は好きこそものの上手なれだろう。これは、基本である。このブログもいつまで続けられるかわからないので、このあたりでテーマのひとつで考えている業界の若手起業組について書いてみたい。

agnes04_2000027309.jpg このブログや業界紙のほうのコラムや記事でも書いたのだが、ここのところ業界で起業する比較的若い世代の人間が増えている気がする。しかも、業界の企業に所属している人材が起業している。彼らの行動や方法については、このブログでも何度か触れている。そのテクニックとしては、自分の嗜好にド正面を避けて、ちょっとぼやかした視点から行う、とか。いろいろな取材から得た法則のようなものを偉そうに書いても来た。もちろん、自分の経験などではないのでおこがましいと言えばおこがましいのだが。。

だが、それはともかく。基本パターンに戻ると。好きこそものの上手なれなのだ。好きなことをやる。それを前提にあとは、少しぼかした部分からスタートするなどは、単なる方法論に過ぎない。まず、好きなことをやる。当たり前だが、これが大前提だ。儲けるためにやるのは大事だが、それなら何も起業しなくていいかもしれない。何らかのキャリアを積んで転職でもしたほうが早いかもしれない。

零式箸置き.jpgここで、本欄でも何度か登場してもらっている二人の起業家に登場してもらう。KANIフィルターを日本で販売するロカユニバーサルデザインの社長と台紙の山田屋写真用品の社長である。二人とも、業界の大手用品メーカーの社員であった。しかも、会社では将来を嘱望されていた存在であった。この二人がなぜ、起業したのか。それは、究極的には、自分の好きなものを見つけ、それを追求したかったからだ。まず、ロカユニバーサル社の場合は、明らかに海外で出会ったKANIブランドの角形フィルターの存在だろう。自身が撮影するなかで、これに惚れ込みぜひ日本で広めたいと思ったのだ。一方、山田屋写真用品の場合は、台紙だろう。これを自分なりにぜひ提案して消費者にアプローチしたいと考えて、取り組んだ。

その結果、どうだろう。各々、それぞれ逆境もあったと思う。だが、今の段階でKANIフィルターのほうは作例の写真展をするまでになったし、山田屋写真用品のほうは台紙では独特の小回りの利くスタンスで売り上げを伸ばし、学校関係への納入や令和台紙などのヒットも飛ばしている。また、それぞれ好きを追求するということで、ロカユニバーサルはKANIのグッズや取り扱いの三脚販売も始めたし、山田屋写真用品さんは、趣味が嵩じてついに零式箸置き(写真下)を提案。一部のマニア層から絶対的な支持を得ている。

いろいろとやったが、すべてこれは根底には好きを極めるという部分があるのだ。これが根本ということだ。

まさに、好きこそものの上手なれの原則で順調に飛ばすKANIフィルターと山田屋写真用品の若手起業家たち、なのだ。

しかし、これは本当に大事だと思う。起業という動きは業界だけにとどまらずに今後の日本経済を活性化させるだろう。そのやり方はテクニックはいろいろとある。が、根本は好きなことを究めること。これに尽きるということだ。今後も、業界の起業家たちの枠にはまらない活躍を期待したい。

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