KANIの赤外線透過フィルターは独自の線を貫くアイテムだ

 意外に、世間が騒ぐことに関心がないモノが多い。もちろん、批判することもない。関心がないからだ。なので、人がそれについて好きだろうが、騒ごうが文句はない。

だが、時としてそういった姿勢自体を文句を言われることがある。例えば、以前に感動の嵐を呼んだ赤外線フィルタ-.jpgという映画を観た際に、人がいうような『泣く』ということはなかった、と正直に語ったところ。知人の一人から、『年寄り臭くなる』と言われた。まぁ、残念ながら実際に年よりになりつつあるので、年寄り臭くなってくるのは当然なのだが。それにしても、言われたくはない。しかも、関心がないことをやらないからと言われてだ。

もっとも、いろいろなことから時流に乗らないと文句は言われる。スポーツのスキキライもそうだろう。野球を観るのは好きだが、サッカーには野球ほどのスキはない。それでも、ちょっと違和感を感じる。別に他人のスキを否定しているわけでもない。それなのに、スキキライを咎められ、自由な言動を制限されるのは、ある種の言論封殺ではないか、とも思う。まぁ、それほどの問題ではないが。

だが、そういう点ではスキな人だけ来て欲しい、とマニアックだがクールな雰囲気の写真用品には好感が持てる。そのうちのひとつが、KANIフィルターの製品群である。ここの日本総代理店になっているロカユニバーサルデザインという会社は、自らKANIのファンを集め、その中で熱狂的な盛り上がりをするように頑張っている。イベントをしたりするだけではなく、ファンミーティング的なセミナーもしているし、そもそもプロとタイアップしてのマニアックなファンのための製品企画に徹している。この敢然たる孤高の姿勢がいい。

この姿勢を色濃くあらわした直近のKANIフィルターの製品といえば、赤外線透過フィルターのIR580、720、850である。プロ写真家で赤外線写真で盛況な写真展などを開いている田村拓也氏の監修を受けている。このファンは必見である。

まさに、KANIの赤外線透過フィルターは孤高で貫く線を描くアイテム、なのだ。

しかし、本当にそうだよなぁ。結局、世の中、なんでもいいから。好き嫌いで決めていいんじゃないかと『年寄り臭く』なってくる年齢になったらつくづく思った。
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