3iはクリーナーで経営のくもりを取り実績を上げるのだ

 本ブログでは、業界内での起業について取り上げることが多い。再三書くが、そういった創造の動きに妙に興味があるからだ。これは、企業だけではなく、学校やさらには国造りも同様で、福沢諭吉の著作は割と面白いし、北条早雲の領地掌握の過程は興味深い。

sanai.JPGで、業界紙記者という立場からみると、業界内から起業し、プラスの方向に行くパターンやそうでないパターンを見ると、いくつかの法則があることに気がつく。もっとも、この法則はとりわけ業界云々ではなくて、多くの業種にも当てはまることかもしれないが。

というのも、この事を改めて想起させる格好の例が、今世間の目にさらされてるからだ。大塚家具のケースである。

大塚久美子社長というのは、いかにも切れ者という感じだ。アクの強い創業の父親に打ち勝つくらいの気力もある。だが、何故業績不振で身売り先を探す状況に追い込まれたのか。もちろん、企業運営上の様々な理由はあるだろう。だが、その根本は自分が企業をスタートさせる際の考えにある気がする。即ち、父とは違う、別のやり方で私は成功させる、というやつである。

本来、企業というのは利益を出すことを目的としている。理念やポリシーもいいが。まずは、儲けを考えて、やり方を模索。その上で、どう自らの信念をいかしていくかだろう。順番が逆なのだ。もともと大塚家具は接客から行く営業で、ハイクォリティの商材を売っていくスタイルで伸びていたのだから、まずは、ここを基本にしつつ、ではどう独自でアレンジしていくかだ。出発点が違うのだ。

前述のように、これは業界で起業するところでもあてはまる。軌道に乗っているところ、あるいはプラスに歩んでいるところを見ると、理念は後にして、とりあえず儲けることを優先している。やや軌道にのったところで、軽い感じで信念に沿ったものに取り組む。当たり前だが、これが王道だろう。

そういう点では、3iという企業が実績を伸ばしているのは、よく納得できる。もともと、アルティザンアンドアーティストで敏腕営業マンであった創業者はキャリアからするとバッグあたりから売っていくだろう。だが、たまたま出会った高品質なクリーナーが売れると確信し勝負。現在の実績を作っているわけだ。ちなみに、次は業界とは関係なく基礎化粧品に乗り出すらしい。これも売れそうだ。

まさに、3lはクリーナー販売で売上の見通しもクリアにした企業なのだ。

しかし、起業にこだわるあまり、起業研究がライフワーク的になりつつある。研究が楽しいあまり、こちらの金儲けは結びつかない。金を儲けたくないのでは、と酒席で言われたが。金は欲しいに決まってる。だが、人にはスタイルがあるということだ。まあ、こちらは口舌の徒を貫くか。。安酒とともに
                                                      
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