ビクセンの防振双眼鏡は多方面に視野が行くのだ

 以前に本欄で、氏より育ちというのは偽りで、本来は育ちより氏ではないか、と書いた。これは、実はスポーツの世界こそ明らかのようだ。特にマラソンの世界だ。

このことは、かなり前にも書いたかもしれないが。まぁ、個人ブログなので書く。

y-kojima_3582632.jpg黒木亮という作家がいる。金融のほうの出身であり。主に経済小説分野で、なかなか面白い作品を出している。その彼のジャンルからは異色な[冬の喝采]という作品がある。実は黒木氏は早稲田大学時代は駅伝の選手であった。当時は瀬古利彦のいた時代である。ほぼ全員が実名で登場するノンフィクションである。この中で繰り返し語られてるのは、長距離を走り一定以上の成績を残すのは、自分の努力だけでは無理だということだ。これは、医学的にも根拠があるようで。長距離走に必須な、あるレベルの心肺機能は遺伝でしか与えられないのだ。だから、マラソン選手の親はレベルの差こそあれ、大概はマラソンが早い。まさに、育ちより氏の世界なのだ。

ちなみに、この作品の中では、では何故、黒木氏は両親が陸上競技に関係なかったのに駅伝選手になれる心肺機能を持ってたのか。衝撃的な事実が明らかになっていくのだが、まぁそれは興味がある人は本書を読んで欲しい。

いずれにしても、育ちより氏の要素は強いのだ。

と、こう書くと身も蓋もないのだが。では氏がないのに、その世界に行った人間は、どうしたらいいのか。提案したいのは、方向性を変えて楽しむことだろう。例えば、科学の分野に進んだものの、研究者で大成しなかった知人は今や科学分野のライターとして成功している。ライターなどというのは、まだまだ理系アレルギー野郎が多いから貴重な存在だ。例のなんとか細胞の女子だって、科学評論家にでもなってコメントしてたら映えるはずだ。うまく舵を取ればいいのだ。

もっとも本格派のメーカーでも、このように舵を切るのが巧みなところもある。火星大接近でも活躍したビクセンだ。同社の防振双眼鏡は、本来の野鳥観察などの用途に加え、なんとアイドルグループのコンサートに行く女性らにうまくアピールしている。こういう人たちは、この時に時間と金と情熱をかけるから、非常に良く売れる。

まさに、ビクセンの防振双眼鏡は多方面にアプローチする、のだ。

しかし、本当にそうだよなぁ。酒好きでも、利き酒などの高尚なほうではなく、安酒場巡りという方向性もあるからなぁ。あっ、既に似たようなのがテレビであるか。。



nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。