KANIフィルターは痛快なバカモノなのだ

 以前にフォトネクストの絡みでも書いたのだが。やはり、時代を動かすのは馬鹿者だ。

51tHvrszC5L._AC_SY400_.jpgなぜならバカモノは、空気を読まず、利害を読まず、何よりリスクを読まないからだ。先週まで放送していた大河ドラマの主人公の西郷隆盛も語っている。命もいらず名もいらず金もいらない、という人は始末に困るものなりと。その始末に困るバカモノが世の中を動かす。これは、自分のことでもあり、幕末の剣客の山岡鉄舟のことでもあったようだが。先が見えない、あの時代はそういったバカモノが多かったのは確かだ。これは政治方面だけではない。これも、この欄に書いたのだが。明治になり、今の専修大学の元を築いた米国帰りの若者たちは、法律を日本語オンリーで講義する、という当時としては異色な動きで学校を設立し今にいたるだ。実業界では、女性の身ながら男ばかりの炭鉱で、ピストルを懐に入れながら鉱山開発に携わった広岡浅子は空気を読まないバカモノだ。

だが、これらバカモノが近世日本を創った。

ところで、写真用品である。その意味では、KANIフィルターの姿勢は、まさにバカモノだ。ともかく、こだわりのあるカメラ好きの人をターゲットにした製品を出し続ける。ある意味、空気も利害も読まないバカモノだ。これは業界紙のほうにも書いたのだが。そのKANIを国内で展開するUCTの社長によると。販売予測なし、在庫負担などは何とかなる、という感じだった。仕事を楽しむのが第一という社風のようだ。だが、このバカモノさが貴重だし、マーケットを動かす。

歴史の話に戻るが。上杉謙信という武将は、戦をスポーツのようにとらえていて利害より戦いかたにこだわったという。利を得るための手段として戦をやる。できればコストがかかるから、他国侵入のために別の手段があれば、そちらを優先した武田信玄は迷惑千万でやりきれなかったという。

だが、形の上で武田家は滅んだが、上杉家は残り有力大名として幕末まで続いた。

KANIフィルターは角形メインで空気を読まなくても、利害を考えなくても、市場を動かし名を残すかもしれない。この痛快なバカモノにエールを送りたい。

まさにKANIフィルターは写真用品業界の流れを変えるバカモノだ

しかし、なんか面白いよな。ここの動きを見ると、自分の中途半端な行き方が馬鹿馬鹿しくなる。もう清酒をガンガン呑むぞ。。飲み放題コースで。。
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