蔵CURAブランドの3iは退路を断つ姿勢で企業として実績をあげてきた

 この業界の業界紙に入ってから、自分のテーマということもあり起業した人々の姿を注目してきた。

前回、取り上げたワイズクリエイトは、こちらが見た中で最初の成功例ということになるが。その立ヘリンボーンストラップ.jpgち上げ近くから最初の方で見ていたのが、3i(サンアイ)であった。今では業界内でも知られている蔵CURAブランドの製品群を提案する企業である。スタートはクリーナーであった。

この企業のトップによると、そのヒットを記録した商材のクリーナーとの出会いは意外な偶然が重なったようだ。これは他の起業家たちの話もそうだが。意外に運が味方して軌道に乗っていた要素もある。だが、もちろんそんな単純なものではない。その運を呼び込むにあたって、自らが前提となる行動をしているパターンが多い。この3iの社長の場合は、『逃げずに退路を断つ』という考え方であった。

まず、これも他の起業家同様に、3iの社長もサラリーマン時代はトップ営業マンではあった。そこで、起業した。まずここで、一度退路を断っている。さらに、その後である。夜勤をし生活での固定収入を得ながらの活動であった。が、ここである日ふと考えたという。「自分は何をやっているのか。これで、寝不足で昼間に働いても本業がうまくいくわけがない」と。かなり悩んだ。そこで、通り一遍の安定に逃げずに退路を断ち集中したのである。結果、そこから大口がはいったりいろいろとあり、商売がヒットした。

で、今回のエピソードである。これまで、いろいろと煩雑さもありホームページの管理などは、外部に委託。そのため、各種の連絡先もそちらになっていた。「非常に楽でよかったのだが・・」と社長。が。その結果、そちらに大事な問い合わせも行く。何か、チャンスを逃すケースがあったという。そこで、決断した。そういった連絡先も事務所に移そうと。

そうすると、確かにいろいろと煩雑な部分もあっただろう。だが、やはり、大手の受注が向こうから問い合わせがきたという。それが、最近JRグループの会社から受注した鉄道開業150年記念ストラップの制作である。さらに、この問い合わせを直接にすることでイオンとの取引も始まった。

ともかく、事に臨んでいろいろなことを避けずに立ち向かうこと、これによって運を呼び込むことになる。

運とは自分で呼び込むもの。3iの強さは、このことを意識していることもあると思う。

まさに、3iは退路を断つ姿勢をベースにヒット商材を出してきた、のだ。

しかし、本当にそうだよなぁ。そういえば、ここの社長に最初に取材した際は、オフィスもなくドトールでインタビューした気がした。スクーターで都内を営業していた。逃げずに戦い軌道に乗らせたということか。

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