ケンコー・トキナーのゼクロスNDはスローなブギを奏でるフィルターだ

 これでも結構、ウツの気がある。と、本欄でも何度書いたことか。まぁ、これもその度に書くのだが、本当にウツのやつはウツとは言わない。単に落ち込む癖があるというところか。

 ZX_nd16.JPGでは、何故落ち込むのだろうか。それは・・なかなか、金持ちになれないとか。ボールペンを落としてしまったから、とかいろいろな要因もある。だが、時として響くのは、言葉を大切にしない人間に接した時だ。これは、これで我ながら偉そうな書き方だと思うが。本当に、言葉を軽くとらえて使っているケースが多い。というか、言葉の影響力を考えていないのだ。字は消去してしまえばいい。ブログなどもしつこく手段を追求すれば、完全に消すことはできる。だが、言葉は一度空気中に発したら消せないのである。いや、仮に消したとしても、言われた方は結構覚えているどころか、増幅させたり拡張させたりする。こいつは厄介だ。

 なので、言葉がきっかけで暴力的犯罪が起こったりするし、人によっては発狂したりもする。それなのに、なんだろうか。たまに滅茶苦茶な言葉遣いをする人も多い。いきなり怒鳴り出す奴もいる。まぁ、いきなり怒鳴り出すのは脳に何らかの故障があるという話もあるが。滅茶苦茶な言葉遣いの人もいる。それも、良い年して対人が重要な職業の人だったりする。何故、これほど無用心なのだろうか。

 よく気さくさと礼儀知らずを混同している人がいるが、それらは全く違う。気さくがウリだったと言われる坂本龍馬だって、普段は着物の胸をはだけて話していたが、大名の松平春嶽と会うときは、きっちりとした折り目正しい態度を取っていた。いや、彼とはもう友達だからだ、という人もいる。だが、相手が本当にそう思っているかどうか疑問だろう。それは、親しげな態度で話しかけられたら、取り敢えず合わせるのが大人だろうが、内心では、誰だっけ、と思っている場合もあるかもしれない。仮に、友達だとしても、馴れ合いになってズカズカ踏み込んでいくと、とんでもないことになることもあるだろう。なかなか、難しいのだ。

 では、どうしたらいいのか。思うに、そういう無礼な態度をとってしまう人、すぐに図に乗ってしまう人の共通点として早合点しすぎというのがある。なんでも、早く早く、突き進もうとするのだ。ちょっと、立ち止まってみればいいのにと思うのだが、すぐに自分の概念に全てを取り込もうとする。それは避けて、一度立ち止まってスローペースにして考えてみればいいのではないか。そう。スローにスローに、とどこかで思っておけば、人とだって程よい付き合いから徐々に友情とか愛情が深まったりすると思う。スローなブキにしてくれだ。

 ところで、写真用品である。ケンコー・トキナーから今後、ゼクロスのNDフィルターが発売される。これは、既定のラインであるのだが、このNDの場合は敢えて4からではなく、8と16という品揃えからスタートさせている。スローシャッターという需要に応えるためだろう。この敢えてスローを深くというところから、ゼクロスフィルター全体を通して見える奥の深さが感じられると思う。

まさに、ケンコー・トキナーのゼクロスNDフィルターはスローなブキを奏でてくれるのにうってつけな存在、なのだ。

 しかし・・本当にそうだよなぁ。何事も急ぎすぎ、焦り過ぎはろくな結果を産まないのだ。先日、酒が早く飲みたいがために、駅前の酒場に行ったのだが、帰宅途中に見たらいつもの大衆酒場が開店割引営業をしているのを思い出した。しまった、もっとスローなブギにしとけば良かった!

 片岡義男先生、いくら個人ブログとはいえ多用して大変失礼しました。。
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kii

文章力が別次元です。教科書のような存在です。!!
by kii (2017-03-14 07:59) 

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