フォトネクストは写真撮影環境の変革を示す場となりうるか

 今回は写真用品自体というよりも、用品メーカーさん自体が多数出展するフォトネクストについて書こうと思う。というのも、所属する業界紙のほうの取材を通じて、改めて同イベントの根本的な意義のようなものを再確認したからだ。
 写真業界関係者であれば、みな感じてると思うが。もはや写真撮影を取り巻く環境というものは根元から変化している。スマホによる撮影が当たり前になり。プリントすることなくSNSにアップする。記念撮影の業務には衣装屋さんのような異業種が参入。3Dやドローン撮影など新しい概念のものが出現している。動画だって手軽に利用されている。

 こういった新たな流れが押し寄せるなか、もはや業界というものの従来からの常識は溶解している、とフォトネクスト主催者であるプロメディアの社長は指摘する。さらに、そういった状況で、新しい流れはこんなにある、視野を広くして意識を変えていこう、それを示すのがフォトネクストであるということだ。

 実は、これまで。フォトネクストというイベントに対して、こちらはコンセプトをつかみかねていた。昔のプロ機材ショーであるIPPFやラボショー、あるいは前身であるスタジオ写真フェアをトータルで合わせたものかとか。。もっとも、こう思っているのは出展社であるメーカーも同様だったようで、似たような疑問を受けるケースが多かった。なので、今回はダイレクトに主催者のプロメディアに疑問をぶつけてみたというわけだ。なお、プロメディアの社長は、さらにターゲットとして、まだ業界の常識というやつが染み透っていない、若手層も意識しているという。

世の中を変えるのは、中心となる層ではなく。よそ者、若者、思いきった行動をするよい意味でのバカ者だと言われる。そういう意味で、若者への提案を意識し、敢えてバカ者になって実行者となり、よそ者的な幅広い出展者を巻き込むフォトネクストは、業界の改革のための場となりそうな気が改めてする。ちょうど、若い外様藩の下級武士らが思いきって行動に出た明治維新の場のようにだ。

6月21日と22日は是非、パシフィコ横浜のフォトネクスト2017に足を運んでみるのをお勧めする

 

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