写真用品業界は今年も飛躍するのだ

  新年あけまして、おめでとうございます。相変わらずに拙い文章ですが、よろしければ変わらずにお付き合いいただけたら幸いです。

 ということで、新年最初の発行なので、ちょっと元気が出る話を書きたい。私が業界紙のほうでも、一貫して追い続けているベンチャー企業の話である。

 この欄でも何度か同様のテーマで取り上げたことがあるが、実に新鮮であり、かつ活力の塊のようなメーカーが写真業界にも参入している。異業種出身の彼らからすると、写真業界というのは実に魅力あるマーケットらしいのである。例えば、パソコン関係の業種から入ってきた、ある社の担当者は『我々の顧客というのは、いつも顔が見えなかった。だから、新たな販促なり企画をたてるためのユーザー調査も、単純なアンケートなどにしか頼らざるえない。その結果、概況は分かっても生の声を聞きづらいという面があった。だが、この業界は違う。撮影会などイベントも多くユーザーも積極的に参加してくれる。これほど可能性を掘り起こせそうな環境はない』ということであった。

 隣の芝生は良く見えるというが、業界にいると、自分の置かれている環境への不満だけが目に付くようになる。実は、客観的に見直してみると素晴らしい面が多々あると考えられるのではないだろうか。

 クロスワン産業交流展2.jpgちょっと、詰まらない教訓話になり失礼。本題に立ち返り、正月らしく勢いのある業界参入ベンチャー企業の話をしたい。プリント事業などで名を上げているクロスワンである。

 いろいろと噂になる企業であるが、意外なことに元は外食産業からの参入である。いや、外食産業というとファミリーレストランチェーンなどを思い浮かべるが、実はホットドックの屋台というか移動ショップからスタートしたのである。当時、20代であった同社の品川社長は、福岡でそれを始めた際に『ともかく、どこにも負けない美味しいドッグを食べてもらおう』と誓い、研鑽を重ねたようである。試験的に、チェーン系のハンバーガーショップにもスタッフとして入店。徹底して味を研究してきたのだ。その結果、人気を呼んで、チェーン化。その後に、IT関連などにも乗り出した。その後に、ちょっとしたきっかけから、熊本県のラボの経営に関与。そこが破綻した際に、機材や施設を有効活用すべく、写真プリント事業に参入。現在では、奇抜なネールフォトや、名刺、ネットプリント事業、写真用紙の販売など、その勢いは留まるところを知らない。今後は、直営ショップも設けて、チェーンの路面展開も検討しているようだ。

 この品川社長のインタビューを何度かしたことがあるのだが、印象的だったのは、事業を次々と起こし、ある程度それが育ったところで、誰かに売却するなりして譲渡したあとで、次の事業を立ち上げていくという、徹底したベンチャースピリットを保っているところだ。だから、あまり目立たないが関連する会社の数も多い。また、もうひとつの特徴は、それぞれの事業をするたびに、その場その場で一所懸命に取り組んだということである。

 このような会社が参入してきた写真業界なのだから、まだまだ伸びる余地が充分にあるということだ。フォトブックも依然と有望、とのことだ。

 ベンチャースピリット溢れる野心満々の事業家たちが集まってくる写真業界、まだまだ希望があるし、今年は是非、どんな形にしろ飛躍の年になると期待したい!

     写真用品業界は今年も飛躍するのだ!

  今年も、この拙い文章は是非続けたいので、皆さんよろしくお願いします。

  なお、写真はクロスワンが産業交流展というイベントに出展した際のブース風景。多種多様な商品を揃えていることが理解できる。
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㈱クロスワン

 新春のブログ記載ありがとう御座います。
by ㈱クロスワン (2011-01-10 13:14) 

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