ベルボンのバーダーズプロは普通の良さを改めて教えてくれる三脚なのだ

 物事の真実などわからない。一見、真実だと思われていることでも、実は勘違いや錯誤によって表現されていることもあるのだ。

 BIRDERS PRO_638_1600.jpgその良い例が千葉県の台風被害の復旧状況だろう。例えば、被害の大きかった市原市に関しては、復旧の見通しも立ち、プラスの方向に進んでいると思いきや、どういうわけか被害が拡大している印象もある。あれは、外部から見ると極めて奇異な現象が起こっているように思える。人災という見方をする人間もいる。だが、実は復旧見込みの発表そのものの根拠が甘かったのだ。逆に言えば、根拠がしっかりしないうちに記者発表をしたために、ああいう現象が起こったとも言えるそうだ。錯誤による発言が招いた失策ということだ。

これは、人物の在り方も同様だ。いくら、現在有名な偉人であろうと。本人が生前にそれを自覚していたとは思えないケースが多い。我々の現代の目から見れば、有名な偉人だろうと死後に評価されているパターンなどが多い。そうなると、本人は果たして栄光を感じて幸せな死を迎えられたのだろうか。。石川啄木や坂本龍馬など、どう考えても自分が偉人になるとは思ってなかったろう。では、彼らは本当に栄光を自覚していたのか。そんなことはないはずだ。

そう論を進めていくと、では一応、幸福を言うことができたのは、どんな人物がいたのだろうか。実は特定がなかなか難しい。というのも、そういう幸福を感じられた人間はドラマチックを求める人間ではなく、ちょっとばかり頭脳がある程度で、あとは平凡な人間ではなかったか。少なくとも、幕末から明治にかけては、そういう人間がそこそこ地位を得て、伯爵だか子爵くらいの地位を得て適度な役所の高官を歴任して、長生きして死んだ。メジャーな薩摩や長州出身で、常に内部争いにも巻き込まれずに乗り切ったのだ。

 つまり、そういった普通というのが、一番強いし確実なものなのではないか。

 ところで、写真用品である。ベルボンから野鳥観察用と敢えて強く打ち出した「バーダーズプロ638」だが、販売現場では好調のようだった。だが、この三脚は、これまで発表した同社の製品のパーツを組み合わせた形のものであり、オイルフリュードの雲台などもあるが、ちょっと地味なタイプの商材のように思われる。だが、そういった平凡を積み重ねた普通の商品の人気が高かったようだ。普通は強いのである。

まさに、ベルボンのバーダーズプロは日常の野鳥撮影に向くユニークな三脚、なのだ。

しかし・・本当にそうだよなぁ。普通というのは、かなり強いのだ。だが、こちらのようにもともと凡人に限って、普通のありがたみを無視し、普通でない生き方をしようと思うんだよなぁ。。



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