Kカンパニーが販売するインスタントカメラRF70は回り道を楽しめるアイテムなのだ

 一直線にゴールに進むのが正しい、と誰が決めたのだろうか。いや、何もここで安っぽい人生論など語るつもりはない。よく、ゆっくりの歩みでもいいではないか、とか。ジグザクでもいいではないか、とか語られるが、それらは意味がない。要は、一直線に進むのが正しいという前提のもとに、こんな動きも認めてくださいね、と言っているに過ぎない。

anzy-mou_rf70-01.jpg ここで、提案したいのは、一直線に進むという動きはあってもいいが、それと同等に違う動きがあってもいいのではないかということだ。スタートからゴールというのは確かにあるが。ゴールからスタートを考えてもいい。まぁ、これは仕事の納期や人生計画を練るさいに使われる技法だが。

いずれにしても、どれが正しいということはなく、企業の行き方にしろ、人の生き方にしろ、どれも等分に価値があるということだ。この論法で行くと、損して得とれというのは意味がない。それは、得が素晴らしいという前提にたち、技法のひとつを述べているに過ぎないからだ。面白くもない。

むしろ、損して損を楽しめ、そういった発想こそ面白い気がする。あるいは、回り道をしてたら軌道を修正するのではなく、それに価値を見出し回りながら生きる。それも価値ある生き方だろう。

そういう点では、このほど発売されるMiNT社のインスタントカメラのRF70という製品は、敢えて非効率を楽しんでいる。デザインも蛇腹式だし、他のインスタントカメラのようにシャッタースピードなどがオートに設定されていないので、敢えて細かい部分を自分で行うことになる。ある意味、非効率である。だが、その面倒な非効率さを自分で楽しむためのカメラである。ちなみに、販売のほうはKカンパニーが担当する。

いずれにしても、RF70は敢えて細かい回り道を楽しむためのアイテム、なのだ。

しかし・・今回は用品ではないが。なにか、この商品の姿勢が非常に響いた。そう、いくつになっても何か始めてもいいし、若いからと言って無茶な夢を抱く必要もない。それぞれ、どの道も選んでも楽しいのだ・・。

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