ケンコートキナーのシステムカーボン三脚は真の自由主義社会の到来を感じさせるのだ

 日本もようやく自由主義が実現したかと思う。話題のお笑い芸人さんらの記者会見を見てのことだ。
内容云々はネットに任せる。注目したのは、今までタブー視されていた存在に対して、本人の覚悟次第で立ち向かえるんだな、という点だ。いくらSNSが発達しようとも日本の場合は手を触れてはいけないものが多く、本当に市民社会かと考える部分があった。この壁のひとつが堂々と崩れてきたのだ。

これは最近のパワハラやセクハラの告発も同じだ。これまで、触れてはいけなかったものに堂々と触れられる。そういう世の中ということだ。

ところで写真用品である。そういう意味で、ケンコートキナーのシステムカーボン三脚は、動画用も含め、様々な目的のために自由に組み合わせできる製品だ。

まさに、ケンコートキナーのシステムカーボン三脚は真の自由主義社会到来を感じさせるのだ。

しかし、本当にそうだよなぁ。呑む酒なども年齢に関係ないのだ。

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3iのLABーBOXなどの製品群はただ消費者を楽しめたいというアイテムなのだ

 前回の本欄では、まっすぐに進むことを正道だと思う点について疑問を呈した。今回は、さらに『理念を持って行くのが正しいと誰が言った』という点について、観点から私見を語ってみたい。

 20190718_114426.JPG明日は参議院選挙である。各党とも、様々な党是を語っている。まぁ、選挙だし政治家はそのあたりのビジョンを語るのが仕事のひとつだから仕方ないだろうが。語っている個人個人は本当にそう思っているのかどうかだ。別に、理念が嘘とは言っていない。実は、心の奥底はもっとシンプルな思いなのではないか、ということだ。例えば、政治に関してだったら、自分の理想とする制度を作りたい、自分のイメージする世の中を作りたい、というよかろうが悪かろうが関係ない創造欲である。

これは、一般的な個人の行動だってそうではないだろうか。若いころは、何々になりたい、という希望は当然に持ち、もっとも理想を作る。が、その根底はシンプルな場合が多い。例えば、弁護士になりたいという希望があったら、困っている人を救いたい、正義のために戦いたい、などというモットーがあるが、そんなたいそうなことは一部の偉人候補生くらいしか思いつかないだろう。もともとは、根底に闘争欲だったり、出世欲、権力欲などがあり、あとで知識で肉付けした場合が多い。

もちろん、これは悪いことではない。堂々と、この欲望をパワーにして司法試験に受かろうと呼び掛けている講師もいた。これは、医者だってそうだ。良い暮らしや食いぱっぐれを気にしたくない、という動機で理系の頭脳だったら、というパターンがある。きわめてシンプルだ。

もっとも、単純に他利を考えている場合もある。そのひとつが、写真用品企業のひとつである3iの方針だ。高品質なレンズクリーナーを発売する一方で、海外からフィルムなどを仕入れて市場に提案。話題になり実績をあげている。特に最近、話題になっているのがLAB-BOXである。要は、暗室いらずのフィルム現像キットなのだが、最近の若いフィルムカメラを楽しむ世代には、使いやすく手軽だし非常に良い商材と言えるだろう。ほかに、いわゆる写ルンですタイプの製品でも、女性用に花柄のデザインのものなど多くを入れている。フィルムの場合も、パッケージというか外装のデザインをかわいくしているが、これも人気だという。

書いたように、ここの出すものは、正統派のお手入れ用品であるレンズクリーナーや新製品となるボディクリーナー、高品質の素材を使ったストラップなどの自社開発品の一方で、こういった海外からのユニークなものなど多岐にわたっている。通常の体に使う石鹸も出している。その商品ラインナップに対する考え方を一度、同社の社長に聞いてみたところ「特にないよ」笑いつつ、しいて挙げるならと「要は消費者に喜んでもらえる商品を出していきたいだけ」と語っていた。これは、他利のシンプルな思想だろうなぁ。

まさに、3iのLAB-BOXをはじめとする製品群は他利をして自利を得るアイテム、なのだ。

しかし・・この写真業界というのは、たまにこういう企業がある。例えば、中古カメラの光陽商事なども、まずは恩返しをモットーにあまり利益も多くは取れないであろう仕事も、誠実にこなしている。結果、本業の部分でしっかりと利益を得ている。なかなかだ。まぁ、我利我利亡者で酒さえ飲めればというこちらには真似できない。
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Kカンパニーが販売するインスタントカメラRF70は回り道を楽しめるアイテムなのだ

 一直線にゴールに進むのが正しい、と誰が決めたのだろうか。いや、何もここで安っぽい人生論など語るつもりはない。よく、ゆっくりの歩みでもいいではないか、とか。ジグザクでもいいではないか、とか語られるが、それらは意味がない。要は、一直線に進むのが正しいという前提のもとに、こんな動きも認めてくださいね、と言っているに過ぎない。

anzy-mou_rf70-01.jpg ここで、提案したいのは、一直線に進むという動きはあってもいいが、それと同等に違う動きがあってもいいのではないかということだ。スタートからゴールというのは確かにあるが。ゴールからスタートを考えてもいい。まぁ、これは仕事の納期や人生計画を練るさいに使われる技法だが。

いずれにしても、どれが正しいということはなく、企業の行き方にしろ、人の生き方にしろ、どれも等分に価値があるということだ。この論法で行くと、損して得とれというのは意味がない。それは、得が素晴らしいという前提にたち、技法のひとつを述べているに過ぎないからだ。面白くもない。

むしろ、損して損を楽しめ、そういった発想こそ面白い気がする。あるいは、回り道をしてたら軌道を修正するのではなく、それに価値を見出し回りながら生きる。それも価値ある生き方だろう。

そういう点では、このほど発売されるMiNT社のインスタントカメラのRF70という製品は、敢えて非効率を楽しんでいる。デザインも蛇腹式だし、他のインスタントカメラのようにシャッタースピードなどがオートに設定されていないので、敢えて細かい部分を自分で行うことになる。ある意味、非効率である。だが、その面倒な非効率さを自分で楽しむためのカメラである。ちなみに、販売のほうはKカンパニーが担当する。

いずれにしても、RF70は敢えて細かい回り道を楽しむためのアイテム、なのだ。

しかし・・今回は用品ではないが。なにか、この商品の姿勢が非常に響いた。そう、いくつになっても何か始めてもいいし、若いからと言って無茶な夢を抱く必要もない。それぞれ、どの道も選んでも楽しいのだ・・。

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好きこそものの上手なれで枠にはまらずに飛ばすKANIフィルターと山田屋写真用品なのだ

 究極は好きこそものの上手なれだろう。これは、基本である。このブログもいつまで続けられるかわからないので、このあたりでテーマのひとつで考えている業界の若手起業組について書いてみたい。

agnes04_2000027309.jpg このブログや業界紙のほうのコラムや記事でも書いたのだが、ここのところ業界で起業する比較的若い世代の人間が増えている気がする。しかも、業界の企業に所属している人材が起業している。彼らの行動や方法については、このブログでも何度か触れている。そのテクニックとしては、自分の嗜好にド正面を避けて、ちょっとぼやかした視点から行う、とか。いろいろな取材から得た法則のようなものを偉そうに書いても来た。もちろん、自分の経験などではないのでおこがましいと言えばおこがましいのだが。。

だが、それはともかく。基本パターンに戻ると。好きこそものの上手なれなのだ。好きなことをやる。それを前提にあとは、少しぼかした部分からスタートするなどは、単なる方法論に過ぎない。まず、好きなことをやる。当たり前だが、これが大前提だ。儲けるためにやるのは大事だが、それなら何も起業しなくていいかもしれない。何らかのキャリアを積んで転職でもしたほうが早いかもしれない。

零式箸置き.jpgここで、本欄でも何度か登場してもらっている二人の起業家に登場してもらう。KANIフィルターを日本で販売するロカユニバーサルデザインの社長と台紙の山田屋写真用品の社長である。二人とも、業界の大手用品メーカーの社員であった。しかも、会社では将来を嘱望されていた存在であった。この二人がなぜ、起業したのか。それは、究極的には、自分の好きなものを見つけ、それを追求したかったからだ。まず、ロカユニバーサル社の場合は、明らかに海外で出会ったKANIブランドの角形フィルターの存在だろう。自身が撮影するなかで、これに惚れ込みぜひ日本で広めたいと思ったのだ。一方、山田屋写真用品の場合は、台紙だろう。これを自分なりにぜひ提案して消費者にアプローチしたいと考えて、取り組んだ。

その結果、どうだろう。各々、それぞれ逆境もあったと思う。だが、今の段階でKANIフィルターのほうは作例の写真展をするまでになったし、山田屋写真用品のほうは台紙では独特の小回りの利くスタンスで売り上げを伸ばし、学校関係への納入や令和台紙などのヒットも飛ばしている。また、それぞれ好きを追求するということで、ロカユニバーサルはKANIのグッズや取り扱いの三脚販売も始めたし、山田屋写真用品さんは、趣味が嵩じてついに零式箸置き(写真下)を提案。一部のマニア層から絶対的な支持を得ている。

いろいろとやったが、すべてこれは根底には好きを極めるという部分があるのだ。これが根本ということだ。

まさに、好きこそものの上手なれの原則で順調に飛ばすKANIフィルターと山田屋写真用品の若手起業家たち、なのだ。

しかし、これは本当に大事だと思う。起業という動きは業界だけにとどまらずに今後の日本経済を活性化させるだろう。そのやり方はテクニックはいろいろとある。が、根本は好きなことを究めること。これに尽きるということだ。今後も、業界の起業家たちの枠にはまらない活躍を期待したい。

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